グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ




健康セミナー・講座

第40回 健康講座

講演テーマ

胃がん・大腸がんから身を守るには


第40回健康講座を開催いたしました

平成29年3月2日(木)に新宿のエステック情報ビルにて、「第40回健康講座」を開催いたしました。
定員を超えるたくさんのご応募をいただきましてありがとうございます。
今回の講演は「胃がん・大腸がんから身を守るには」と題し、
当診療所 前所長 の 船津 和夫 先生にお話しいただきました。


まず初めに「胃がん」についてお話いただきました。

胃がんは全てのがんのなかで、罹患者数第4位、死亡率第3位で国際比較しても日本に多いがんだということがわかりました。また、早期の胃がんは自覚症状がなく気づきにくく、上腹部痛や食欲不振、吐き気などの腹部症状や、体重減少、だるさなどの症状がでてくると進行胃がんの症状の可能性があるということです。進行胃がんになる前に、早期発見することができれば、内視鏡的粘膜切除術により開腹しないで簡単に治せることができるそうです。年1回の生活習慣病健診の胃透視または胃内視鏡検査や、血液検査を用いたABC検診を受けることで早期発見に繋がりますので、継続的に健診を受けていきたいですね。

また、危険因子であるピロリ菌は、ほとんどが幼児期に感染するといわれていて、そのため親から子へなどの家庭内感染のリスクが高いと考えられているそうです。ピロリ菌に感染している大人から小さい子どもへの食べ物の口移しなどには注意が必要ですね。ピロリ菌が関係した胃の病気として、関係が強いとされているのは、「胃・十二指腸潰瘍」「慢性胃炎(萎縮性胃炎)」「胃MALTリンパ腫」「胃がん」があげられるそうです。また関係があるとされているのは「胃過形成性ポリープ」「胃腺腫」があげられ、ピロリ菌に感染している場合はしっかり除菌して、このような病気のリスクも減らしていきたいですね。胃がんに罹らないためには、危険因子のピロリ菌を除去し、予防因子である野菜・果物類を摂取することや、管理上での冷凍・冷蔵保存が大切であることを教えていただきました。

次に「大腸がん」についてお話いただきました。

年々増加している大腸がんですが、全てのがんの中で罹患者数第1位、死亡率第2位であり、先ほどのお話でありました、胃がんよりも多いことがわかりますね。また、男性より女性のほうが多く、高齢者になるほど、死亡率が高くなるそうです。大腸がんは下のほうに多いとされていて、S状結腸と直腸で大腸がん全体の6割を占めているそうです。早期の大腸がんでは、ほとんどが無症状ですが、直腸がんでは便に鮮血が付着することがあり、「痔だと思っていたら、がんだった」ということもあるとのことでしたので注意していきたいですね。進行がんでは、血便の症状があり、部位によって色が変わってくるそうです。右側の大腸がんはこげ茶色~黒色、左側の大腸がんは暗赤色~鮮血色、直腸がんは便表面に鮮血などと、日常の生活の中で便の色を確認する習慣をつけていきたいですね。他の症状としては、貧血や腹痛は右側の大腸がんに多く、便秘は左側の大腸がんに多いそうです。自覚症状があればすぐに診てもらうようにしていきましょう。
また、健康診断などで行われている大腸がんのスクリーニング検査として、便潜血検査があります。現在は、免疫法によって人の血液のヘモグロビンのみに反応するので、検査前の食事制限は必要ないそうです。便潜血検査は大腸がんそのものを見つける検査ではないので、陽性となった場合は、大腸内視鏡などの精密検査を行うことになるそうです。しかし、便潜血検査では、大腸の病気があっても、出血していなければ陽性とはならないこと、また出血していたとしても、採取した便に血がついているとは限らないことがあるとのことです。がんがあるのに陰性にしてしまう率は、進行がんで約10%、早期がんで約50%と、早期の大腸がんでは半数が見落とされてしまうことになりますね。逆に陽性になると進行がんの可能性が高いということがわかります。大腸がんを予防するためにも、生活の欧米化の見直し大切で、野菜を摂り運動をすることや、危険因子といわれている赤身のお肉やアルコールの取りすぎずには注意していきたいですね。

また、大腸ポリープの予防法も教えていただきました。「食物繊維を多く含む食品をとること」「1日3食、多種類の食品をとること」「動物性蛋白質と脂肪のとり過ぎに注意」「適度の有酸素運動を続けること」「便秘を防ぐこと」と、日常生活の中で意識し、改善できるところはしていきたいですね。

最後に20分ほど質問のお時間を設けさせていただきました。

「ウコンは効くのか?」「ヨーグルトでピロリ菌は減るのか?」「胃内視鏡を受けたときに食道など異常があれば告知してくれるのか?」「赤みのお肉はどれぐらいなら食べていいのか?」などの身近に感じる質問を頂戴しまして、先生にわかりやすくお答えいただきました。

また、ご参加いただいた方から「大変コンパクトで参考になった」「先生は親しみやすく感じのいい人で『元気』をいただいた」「会場の雰囲気がとてもよい」「また参加したい」などのうれしいお声を頂戴いたしました。ありがとうございます。
次回もみなさまへ生活習慣病に関する知識をお届させていただきたいと思います。
今後とも三越厚生事業団の「健康セミナー・講座」をよろしくお願いいたします。
(事務局 諸星)
健康セミナー・健康講座に関するお問合せ
公益財団法人三越厚生事業団 事務局
電話:03-3348-5791 / FAX:03-3348-5795
E-mail:jimukyoku(ここに@を入れてください)mhwf.or.jp