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第53回健康セミナー


【講演内容】 我々はヒトiPS細胞を用いて再生心室筋細胞を作製し、さらに純度99%以上に純化精製し、最終的に直径150μ程度の細胞凝集塊(心筋球🄬)を形成する方法を開発した。臨床治験(LAPiS試験)では、心筋梗塞に伴う重症慢性心不全患者に対し冠動脈バイパス手術時に、特殊に開発した移植針を用いてこの心筋球🄬を左心室の壁に合計45か所移植した。本治験は世界初の本格的心筋再生医療の治験であり、多施設共同非盲検オープンラベル試験として、低用量5例(5000万個)、高用量5例(1億5千万個)に投与を行った。治験症例はいずれも最重症例ばかりであったが、重篤な副作用は観察されず、手術後の心機能は顕著に改善した。治験はまだ一部の症例で観察期間が残されており、最終結果は来年には報告予定である。この講演では本治療法の開発の経緯、技術の内容、治験の現段階での成績を紹介し、今後の重症心不全治療の方向性を解説する。
講師:南野 徹 医師(順天堂大学 大学院医学研究科 循環器内科 教授)
1989年千葉大学医学部卒業。臨床研修後、東京大学医学部にて医学博士取得。ハーバード大学医学部研究員などを経て、2012年より新潟大学大学院医歯学総合研究科循環器内科教授、2020年より順天堂大学大学院医学研究科循環器内科教授。専門は循環器内科学(動脈硬化や心不全)。老化や心血管再生を研究領域としてもち、Nature、Nature Medicine、Nature Genetics、Nat Cell Biology、Cell、Cell Metabolism、Lancetなどを含むHigh Impact Journalにその成果を発表している。それらの成果を基盤として、日本循環器学会賞(佐藤賞)やベルツ賞、日本医師会研究奨励賞などを受賞している。内科・循環器系の国内外の学会はもちろんのこと、老化関連の国内外の学会の理事や委員、役員として活動しており、多分野の基礎・臨床医学研究者をメンバーとする研究会も複数主宰している。文部科学省学術調査官や日本学術振興会学術システム研究センター研究員、AMED-CREST/PRIMEの領域アドバイザー、AMEDプログラムオフィサーなども兼任することで、日本の科学研究システムにも貢献をしている。

参加費:無料
定 員:250名(先着)
※定員に達しましたら、期間内でも受付を終了いたします。予めご了承ください。
※演題および講演者は、やむを得ない事情により変更となる場合がございます。また、天候不順や災害等の不可抗力により、開催を中止または延期させていただく場合がございます。

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